亜鉛系めっきのコバルト非含有化成処理対応準備
»REACH規制への対応
現在使用される化成皮膜には有害性が懸念されるコバルト塩が使用されており、REACHの制限対象物質に登録提案されています。
これによりヨーロッパ(チェコ、フランス、イタリアなど)ではコバルト含有化成皮膜処理装置の新規設置を認めていない国もあります。
当社は、コバルトフリー化の準備を進めています。
また、SOC管理物質に関しても、自社でICP等による分析監視を定期的に実施し、ELV規制に完全対応しています。
めっき皮膜上のトップコート及びシーラー処理
亜鉛めっき及び亜鉛系合金めっきによる防錆めっき皮膜で、生産コストを抑えつつ、さらに耐食性を向上する方法に、亜鉛めっき等のめっき皮膜上のトップコート処理が有効です。
トップコート処理では、高耐食性に加えて、摩擦係数の調整を目的とするものもあり、採用される場合も出てきています。また、アルミニウム金属部品との接触など、異種金属の接触腐食防止にも有効な手段であり、コスマー処理、シーラー300WCTなどの量産化を実施しています。
コスマーNCとは
コスマーNCは、鉛やクロムなど環境、人体に有害な重金属を一切含まない無公害型の水性コーティング材です。
水分散性の特殊ポリオレフィン樹脂と、粒子表面に活性なシラノール基を持つ水分散性シリカおよび無機系防錆剤を主成分とし、薄膜で強靭な耐久性に優れた被膜を形成します。特に、亜鉛メッキまたは亜鉛合金メッキ、アルミ材などに対する付着が良好で、優れた防錆力を発揮します。
シーラー300WCTとは
酸化クロム化成被膜上に、浸漬法やスプレー法で処理します。
処理液は無機ケイ素化合物を主成分とする無機系トップコートです。
主な使用用途は、ブレーキなど制御装置部品への耐食性の付与等です。
化成膜と科学的に結合し、複合被膜を形成するので密着性に優れます。
ニッケルめっき浴のクローズド化による完全無排水システムの実施
»ニッケル塩及びホウ素のリサイクル化
- ニッケルめっきシステム導入
- めっき液自体から水洗水を確保
- 水洗後の水はめっき液に補給される
- Niめっき水洗水の無排水